G-Media 現場にフォーカス

こんなことやってます!映像制作部

初めての企画提案は、なんと生出演!!

「震災被災者にエールを!子どもたちの復興応援団」制作報告

“東日本大震災の被災者を元気にする企画を発信したい。” 仙台局に赴任して9か月。その夢がようやく実現しました。しかし、構成で迷走、取材で迷走、編集でも迷走、そして突然の生出演要請などなど…。無我夢中で奔走した映像ディレクター1年生の報告です。

 

 今年3月、震災復興イベントで「みやぎ復興応援団」が結成され、子どもたちが被災者にエールを送ることを知りました。この話、企画に出来るかも、と思っていた時に「今年度中に企画を作って!」というお達しが…。編集さえおぼつかない私に取材が出来るのか、原稿が書けるのか、どうしよう!!と不安ばかりの中、リサーチを始めました。 
 

迷走しながらの構成・取材・編集

 まず考えたのが全体構成。しかし主催者側から練習会前の子どもたちの取材は控えるように言われたため情報が少なく、何度構成を考えても応援団の紹介にしかならず迷走。しかも練習会はたったの2回、主人公を1回目で探さなければなりません。先輩から内容を突っ込まれるも、主人公が決まっていない中、成立するのかとただただハラハラするばかり。
 そして迎えた1回目の練習、カメラ片手に1人で取材開始。参加する23人一人ひとりに声をかけますが、中々思い描いた子どもと出会えず…。半数が過ぎたとき、ついに「おじいさんを応援したい」という男の子に出会いました。おじいさんは岩手県に住んでおり、津波で家が流されました。おじいさんにもっと元気になってほしいと参加を決意したとのこと。これで企画が成立する!と一安心。

 構成を練り直し、質問と映像取材項目を精査し、準備万端のつもりで2回目の練習に…。しかし実際にインタビューをしてみると、思うように話を聞きだすことが出来ず、また迷走、自宅でのロケも震災の話などどう聞けばいいか迷っていると、カメラマンが自然に聞いてくださり、何とか思い描いた要素を取材することが出来ました。普段、編集のときに「使えるインタビューがないじゃないか!」と思うことがありましたが、この時ばかりは記者の苦労が感じられました。
 そして、編集ではどの要素も重要に感じ、またまた迷走。その都度、何を伝えたいのか立ち止まって考えました。こだわったのは「エールを送る子どもたちの表情と声を最大限使うこと」。先輩たちの力を借りながら、伝えたい思いの軸を強く持ち続けることで、なんとか子どもたちが被災地の復興にエールを送り、見た人を元気付けられる作品が出来上がりました。

突然の生出演要請

 今回の取材では、主人公のおじいさんは漁のためイベントに参加できずインタビューが出来ませんでした。最終試写の際、「だったらおじいさんの話をスタジオで話せば」と編集デスクから無理難題の要請。編集で寝不足が続き、放送日の朝も起きて15分で家を出たような状況の中、スタジオ生出演。緊張を通り越し不安しかありませんでしたが、キャスターの方々のサポートで、無事大役を果たすことができました。
 この企画は東北管内の新人選奨(作品審査会)に出品しました。NHK職員とG-media社員(私だけ)の10人参加する中、3位の敢闘賞をいただくことができました。敢闘賞は嬉しさ半分、制作段階から1位を目指していたので、本当はとてもとても悔しかったです。この悔しさをバネに編集ならではのもっともっといい企画が作れるよう努力していきます。

(2017年5月)