G-Media 現場にフォーカス

こんなことやってます!報道番組部

時短でもできます~「けさクロ」制作の現場から

私は今、育児時短勤務をしていますが、限られた時間でどこまでできるのか、垣間見たNHKの「ワークライフバランスへの取り組み」も含め制作の現場での体験をお伝えしたいと思います。

時短の立場での初の制作は不安だらけ

けさクロでの放送

けさクロでの放送

 入社16年目。2人目の育児休暇から復帰しました。時短勤務となってからは、1分程度の小さなコーナーの制作やデスク業務中心の仕事をしており、それまで行っていた本格的な番組の制作の仕事ができないことへのあせりと不安が常にありました。そんな中復帰後に出した提案がおはよう日本の「けさクロ(けさのクローズアップ)」で採用され、久々に本格的な制作業務を行うことになりました。けさクロでは、Gメディアからはプロパー社員1名が本体CPの元、制作を行っていますが、今回の提案は、Gメディアからの直接提案+CPもGメディアが担当とイレギュラーな形となり、けさクロの制作過程に不慣れな私としては不安の多いスタートとなりました。更に、取材・ロケは、ある程度自分の采配でスケジュール調整ができますが、編集・ポスプロについては、自分で調整ができないことが最大の不安点でした。しかも、番組の編集というのは、徹夜があたりまえの世界。それを1日余分にあっても、9時半~16時でこなせるのか…。しかし、杞憂は杞憂に終わり、取材→ロケ→編集と順調に進み、無事に放送を出すことができました。

なぜ時短勤務で番組が作れたのか

 今回、予想以上に、仕事がスムーズにいったのは、すでにNHK本体の時短PDが、先達としてけさクロで制作を行っていたからだと思います。その例にならい、具体的には、下記のような特別な体制をとってもらいました。

  1. 編集3日→4日に。
  2. 最終確認として行う編責試写を業務時間範囲内にしてもらう。
  3. 早朝の送出に出られないため、ワンポイントで支援してくれる送出支援PDをつけてもらう。

こうした取り組みを行っているのがNHK報道局のワークスタイルプロ。けさクロやクロ現などで、どのような工夫をすれば時短勤務者が番組を作れるのかトライアルを行い、制作実施スケジュール・残業時間・コスト・改善点などを細かくチェック、次回に反映させるなど、時短ママの可能性を模索しています。ワークスタイルプロの取り組みは、Gメディアの時短勤務者にも非常に良い参考になると感じました。

今回の経験で学んだこと

 今回の仕事を通じ、改めて感じたことは下記、3点でした。
1.「配慮」は本人の志向性に寄り添う形だとありがたい。
最近では、時短勤務への理解が浸透してきている一方、「無理ない仕事を」と周りが配慮しすぎて、逆に本人が仕事への意欲を失うという話を耳にします。本人の希望にもよりますが、制限のある中で、あえて挑戦させてもらうことも重要だと思います。今回は時短の中で、通常の制作業務をさせてもらい、大きなやりがいと充実感を得ることができました。
2.上司や周りの理解が大事。 
時短勤務者にとって、大きなポイントになるのは上司。今回、恵まれていたのは、NHK本体のサポートもさることながら、一緒に仕事をしていたGメディアの上司が非常に理解があったこと。面倒をみてくれたNHKのCPが、「時短であっても、チャレンジングな仕事をするために、サポート体制を整えることが大事」と考え、さりげなくサポートしてくれたからこそ、時短勤務での制作が可能だったのだと思います。こうした周りの環境が今回の挑戦を支えてくれたことに感謝しています。
3.働く時間でなく仕事の質や中身が改めて問われている。
限られた時間の中で、中身の濃い仕事が求められる中で、「だらだら仕事しない」「省略できる部分は思い切って省略する」という仕事の切り分けを考えさせられました。この経験は、次への大きな財産になると感じています。

最終的には出演することに

最終的には出演することに

 今回、「時短勤務者でも十分な仕事ができた」という実感を持てたことは、私にとって、貴重な経験でした。いま、女性の活用が叫ばれる中、今後、「特別な才能のあるスーパーママ」でなく、私のような「普通のママ」が普通にやりがいのある仕事ができることが求められているのではないかと感じています。これからも私なりに、トライし続けていきたいと思います。