G-Media 現場にフォーカス

こんなことやってます!映像制作部

大谷フィーバー 現地と東京の連携プレー

日本時間2017年12月10日エンジェルスに移籍する大谷翔平投手(23)が本拠地エンジェルスタジアムで入団会見に臨んだ。我々はその入団会見から、現地スタッフと2月下旬から始まるオープン戦の準備を本格的に始めた。

 
スポーツ制作部(東京担当)田村和之
mark.jpgTOKYO

 日本時間2017年12月10日エンジェルスに移籍する大谷翔平投手(23)が本拠地エンジェルスタジアムで入団会見に臨んだ。ベースボール発祥地でも異例の二刀流への挑戦を表明し、野球の神様ベーブ・ルースに「少しずつ近づいていきたい」と決意を新たにした。
 ベーブ・ルースが大リーグ唯一の同一シーズン2桁勝利、2桁本塁打を記録して今年でちょうど100年。二刀流の挑戦に大谷は「ファンの方々と球団の方々と作っていくものだと思う。まだまだ完成された選手ではないですし、そういう意味では皆さんの応援で僕を成長させて欲しい。僕もそれに応えて頑張っていきたいなと思います」と真剣な表情で語った。

 我々はその入団会見から、現地のスタッフと2月下旬から始まるオープン戦の準備を本格的に始めた。どのようなかたちで大谷が試合に出場するかは未知数だったが、オープン戦は登板6試合、打者での出場は2試合を放送することが決まった。
 オープン戦は通常のスタジアムとは違いキャンプ地でのスタジアムで行うため、現場は最初から設営を行い、東京は構成を始めCGグラフィック、今シーズンから大谷が登板した際に導入した配球図の準備、そして解説や実況アナウンサーとの打ち合わせなど準備に追われた。しかし2月はピョンチャンオリンピックも開催されるため、同時平行に行わなければいけなかった。時差との戦いで怒涛の日々が続いた。

 日本時間3月30日のメジャーリーグ開幕。オープン戦は成績が振るわなかった大谷だが、打撃成績では開幕戦で大リーグ初ヒットを放つと3試合連続ホームラン、登板では持ち球の“スプリット”を有効に使いながら強力打者から次々と三振の積み重ね、我々が想像していた以上に大活躍をみせた。今シーズンは開幕戦をむ6試合を現地にスタッフを派遣し、解説と実況と共に臨場感溢れる放送を伝えた。視聴率も好調である。4月25日、大谷が登板したアストロズ戦は午前10時台の視聴率6.6%で地上波のNHKと民放各局の視聴率を超え、これまでMLBを見たことがない層からも支持を得ている。5月6日はプロ野球・巨人で活躍しパイレーツでプレーした桑田真澄さんをNHKの野球中継では初めてゲスト解説でお招きし、興味深い話を視聴者へ伝えた。

 今シーズンは大谷を中心に放送しているが、大谷の投手でのローテーションが変わるとその後の放送カードが全て変更になるため、現地からの情報がもっとも重要になる。そのためより早く情報をもらうためにも、現地のスタッフを始め、スタジオ、BS編集、国際映像のスタッフとの日ごろからのコミュニケーションが大切であり、その中心になって仕事をしているのには充実感が溢れている。

 NHKスポーツがMLB中継を開始したのは1987年(昭和62年)。大谷翔平がベーブ・ルース以来の二刀流での大記録を100年ぶりに破るのか、我々も大谷の戦いで今までにない多数の放送カードの変更などが出ているが、視聴者の声に応えられるMLB中継を目指していきたい。

スポーツ制作部(現地担当)矢澤健一
mark.jpgUSA  It's "Show" timeを支えるスタッフたち

 野茂英雄さんがMLBに挑戦しておよそ四半世紀。今季、大谷翔平選手が二刀流という挑戦でアメリカを沸かしています。
 その放送を支えているのは、アメリカの映像制作会社と多くの外部スタッフで構成されたおよそ総勢50人(制作、技術合わせて)。上は60代から下は20代前半の若者で構成された「三度の飯よりMLBが好き」という老若男女たちです。

 我々は自社中継車に引き込むホスト局からのもらいの約10台とユニカメ6台(ロボカメ1台含む)の映像で大谷選手の一挙手一投足を映し出しています。4月のヤンキース3連戦では25人のスタッフが集合し制作しました。

 そして、大谷選手の挑戦をこれまでMLBをみたこともない層に楽しんでもらうため、「サイドレポート」と「インタビュー」に力を入れ、大谷選手の素顔を語る同僚選手や試合直後のインタビューでのナマ声を届けます。その裏には英語を駆使し、MLBや権利元、球団らに調整を重ねるスタッフたちがいます。
 私が担当しているプロデューサーの役割は、彼らが動きやすい環境を作り出し、サポートすること。チーム一体で東京のスタッフと協力しあいながら放送をしています。大谷選手の挑戦、成長と共に我々も貪欲に進んでいきます。

中継車内大谷選手の試合放送中

オープン戦最終放送スタッフ(2018年アリゾナ)

NCMA中継K4エンジェルススタジアム

(2018年5月)