こんなことやってます!国際番組部

時短勤務でも手ごたえを実感

〜「NEWSROOM TOKYO」で働く

 「育児時短勤務者が充実感を持って働ける道筋をつける」という任務を帯びて、今年3月から「NEWSROOM TOKYO」に配属になりました。仕事と子育てを上手く両立させるために、職場環境が、皆様のご配慮に依ってどのように改善されて、やり甲斐のある日々を過ごしているかを報告します。

Gmedia こんなことやってます 關根和夏

夜型の制作現場を時短勤務者向けに

 NHKワールド「NEWSROOM TOKYO」は、日本やアジアのニュースを英語で海外に発信しているニュース番組です。放送は、月〜金曜日の午後8時から45分間。この中で、私が主に担当しているのは、既に放送された番組から選んで、英語版に仕立て直す、リメークと呼ばれる制作です。放送が夜の時間帯であるため、本館7階にある職場の1日が始動するのは昼過ぎです。編集作業も通常午後0時30分開始。更に英語原稿にする作業は、担当のネイティブ・リライターが出勤する午後1時以降です。私の勤務時間は午前9時〜午後4時までです。職場のメイン機能が稼働している時間帯と私の勤務時間が重なるのは、わずか4時間程度。仕事が完遂出来ないケースが多々あり、同僚に迷惑を掛けるし、私自身、意欲が萎える状態が、しばらく続きました。

どうしたら時短勤務内に業務をこなせるのか。上司の皆様に相談し、親身になって様々な調整をしていただいた結果、業務条件を改善して時短勤務者向けの勤務形態を作っていただきました。

主な改善点は、以下の通りです。

① 編集期間:1日だったのを2日間に変更
② 編集開始時間:午後0時30分を前倒しして午前10時30分からに
③ 原稿チェックについては、勤務明けの午後4時以降はデスクに引き継いでもらう
④ VTRの確認、編責試写の時間は、日中の時間帯にしてもらう
⑤ 本番の送出は立ち会えないため、送出PDを配置してもらう など

このような育児時短勤務者向けの職場環境を整えていただき、感謝の気持ちを持って、円滑に仕事をさせていただいています。

英語リポートの企画・制作に挑戦

 さらにこの春ごろから、少しずつ取材を進めて来た素材をまとめた提案が採用されました。最近、若者の間では、スマホやゲームに費やす時間が過剰に増え、他人と会話する機会が減ったため、コミュニケーションを上手に取れない人が増えていると言われます。こうした中、漫才の話芸を学科に採り入れて、コミュニケーション力を育成しようという学校教育の取り組みがあるのを知り、英語リポート企画に提案したのです。
 埼玉県の小学校では、1年前から全校児童が国語の授業で漫才を学んでおり、国語の学力が上がった他、笑いがもたらす明るい雰囲気で、いじめがほとんどなくなったなどの成果が上がっています。
 また東京の理系の大学では、プロのお笑い芸人を講座に招いて、自分を他人に伝えるスキルなどを直接学び取り、就職活動の面接対応などに活かしています。
 漫才という伝統演芸を取り込んだ日本の新しい教育の試みを海外に紹介する狙いです

NEWSROOM TOKYO

 出産そして育児を経て実に4年ぶりの本格的な制作。間もなく3歳になる長女の世話をしながら、時短勤務内でロケ・編集・ポスプロが出来るのか?徹夜が当たり前の編集作業を、日中の時間帯だけでスムーズに終えられるのか?帰宅すると小さな王女様の容赦のないリクエストが続く生活の中、様々な思いが交差してとても不安でした。
 しかし、案じるより産むがやすし。既に整備された職場環境の延長線上で作業が運び、放送を無事終えることが出来ました。
 将来、自分の作品のDVDを成長した我が子に見せる、その時を思い描くだけで涙がこぼれそうな幸せ感と充足感に包まれ、明日への活力が自然と湧き出してくる毎日です。

(2016年8月)