世界のニュースを体感できる仕事
毎日とても刺激的です

丸岡 朋生

ニュース制作ディレクター

2005年入社
慶応義塾大学卒

世界のニュースを体感できる仕事
毎日とても刺激的です

プロフィール
大学時代は旅行に熱中。数日分の着替えだけ背負い、数週間フランスを旅した経験も。幼いころアメリカに住んでいたことから英語が堪能。就職活動では、語学力をいかせる仕事をしたいと、総合商社やメーカーなどを志望していたが、知り合いからの紹介でNHKグローバルメディアサービス(当時はNHK情報ネットワーク)のことを知る。業務内容に興味をもって受検し、無事内定をもらい入社。現在に至る。モットーは「人になされたいことを人になせ」。

ニュースを選び 視聴者に届ける仕事です

BS1で放送する「キャッチ!世界のトップニュース」や「ワールドニュース」のデスクをしています。いずれの番組も、取り上げるのは海外のニュース。世界各国の放送局が制作したニュース番組の中から、日本の視聴者に伝えるニュースを選び、放送にのせるのが主な仕事です。

それぞれの番組を、キャスターや、プロデューサー、ディレクターや翻訳スタッフなど40~50人ほどで担当しています。キャスターとともに、番組のメインとなるニュース項目を決めるのがデスクの役割です。担当の日は、朝早くから「今日はこんなニュースはどうでしょう?」とキャスターと話し合いながら項目を選んでいきます。ニュースは鮮度が大事ですので、本番開始の直前まで、作業は続きます。ビッグニュースが突然入ってきた緊急時には、現地から次々に送られてくるニュースをひたすらチェックして、取り上げる部分を即座に判断していきます。責任も重大ですし、スピードも求められるので、大量のアドレナリンが出る感じがしますね。

ニュースは中国、韓国、タイ、シンガポールなどのアジアをはじめ、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカやブラジル、カタールなど20前後の国と地域から送られてきます。各地の夜に放送される看板ニュース番組が、1時間おきに届けられる感じです。仕事中以外も、定期的にスマホなどで各地の英語メディアをチェックして、世界で起こっている出来事を常に確認しておくようにしています。そうすれば送られてきたニュース映像を見た時、「あぁ、あれのことだ」と、慌てずにすむからです。

生のニュースが面白いんです

やりがいを感じるのは、その日の番組の構成がバシッと決まったとき。国際的な大事件だけでなく、心が癒されるちょっとした話題など緩急をつけた話題をうまく入れることができたときです。そんな日は、帰り道にこっそりガッツポーズします(笑)。僕たちが取り上げた小さなニュースが、あとから日本の他の媒体で報じられているのを見つけたときも、誇らしい気持ちになりますね。

海外で起きている出来事を肌感覚で知ることができるのも、この仕事のおもしろさだと思います。一番印象深いのは、トランプ大統領が誕生した2016年のアメリカ大統領選挙ですね。当日は選挙特番の担当で、アメリカの放送をチェックしていたのですが、大統領が決まったとたん、騒がしかった制作現場が一瞬シーンとした感じになったんです。生番組の制作現場だからこそ経験したシンクロニシティだったと思います。

地域放送局での研修で 放送の重要性を実感

私の場合、就活では、マスコミはまったく考えていませんでした。英語力をいかせる仕事をしたいとは考えていましたが、当初目指していたのは商社やメーカーでした。たまたま知り合いから、この会社の存在を教えてもらったことから、入社試験を受けたというのが実際のところです。そういう経緯だったので、内定をもらってから放送については必死に勉強しましたね。

入社後は、海外から映像を伝送する回線コーディネーターの仕事を3年ほどしました。そのあと、地域放送局で1年間、実務研修をしました。これが現在につながる大きな経験になりました。地域放送局では、取材に行ってニュース原稿を書いたり、カメラで撮影したり、撮影した映像を編集したり、放送のあらゆる業務を経験させてもらいました。番組の公開収録に立ち会ったときには、私の予想以上に大勢の方が来られているのに驚きました。NHKグループの一員として責任の重さを痛感するとともに「やりがいのある仕事だな」と思いました。

海外に興味がある人 ニュースが好きな人には楽しい仕事

今や世界で起きている出来事は、日本に住む私たちにも無関係ではありません。日本のメディアにだけ接していたのでは見えないこと、感じられないことを、海外のニュースから学ぶ機会もたくさんあります。「キャッチ!世界のトップニュース」は、海外の各地から現地の視点で発信されるニュースを、なるべく手を加えずに伝える番組です。この番組を見ることで世界の今の動きを感じることが出来ます。海外に興味があってニュース番組が好きという人にはとても楽しい仕事です。世界の報道を知ることは、就活にも役立つはず。ぜひ学生の皆さんは「キャッチ!世界のトップニュース」を見て下さい。

NHKグローバルメディアサービスは、コンテンツ制作に関わるさまざまな部署がありますので、入社してから今後の進路を考えることも可能です。「メディアにはあまり興味がない」というかつての私のような就活生にも、ぜひ選択肢として考えてもらいたいですね。


1日のスケジュール

  • 00:00 出社・メールをチェック
    アジア・米国のニュース、つづいて欧州のニュースを確認
  • 02:00 キャスターとその日のニュース項目について相談
  • 02:15~ 休憩タイム(コーヒーを飲んだりキャスターと雑談したり)
  • 04:00 番組の流れを決め、打ち合わせ資料を作成
  • 05:00 資料をもとに、スタッフ全体で打ち合わせ
  • 06:00 放送内容をチェック
  • 08:00 放送開始
  • 09:00 放送後、スタッフ全体で反省会
  • 10:00 退社

小堀 剛

映像制作ディレクター

ニュース映像を届ける“最終走者”「伝えたい」という気持ちを大切にしています

金窪 夏生

字幕制作ディレクター

“音を字幕で表現しきる”仕事に使命を感じています

根立 真衣

スポーツ中継ディレクター

「いい瞬間」をとらえたとき大きな達成感を覚えます

渡邊 朱里

デジタルサイネージ・モバイル事業

時代はデジタルサイネージテレビとは違うやりがいがあります

餌取 慎吾

番組制作ディレクター

番組は自分ひとりでは作れません人と出会い、つながり、思いに耳を傾ける

丸岡 朋生

ニュース制作ディレクター

世界のニュースを体感できる仕事毎日とても刺激的です

籾山 智章

ニュースカメラマン

誰でも映像を撮れる時代だからこそ心に響く映像をめざしています

伊藤 紅衣

国際映像コーディネーター

“歴史的瞬間”に立ち会う感動日本にいながら世界に関われるのが魅力

田邊 幸

映像制作ディレクター

NHKコンテンツのワクワク・ドキドキをより多くの人に届けたい

CULTURE環境を知る

  • CULTURE 01 Career(キャリアアップ/研修制度)
  • CULTURE 02 WLB(ワークライフバランス)
  • CULTURE 03 InfoGraphics/数字で見るGメディア