番組は自分ひとりでは作れません
人と出会い、つながり、思いに耳を傾ける

餌取 慎吾

番組制作ディレクター

2014年入社
立教大学卒

番組は自分ひとりでは作れません
人と出会い、つながり、思いに耳を傾ける

プロフィール
学生時代はサッカーに熱中。就活では、社会問題を報道する仕事がしたいとメディアを志望。入社後は、地域放送局での番組制作研修を経て、スポーツドキュメンタリーや報道番組を制作。趣味は登山・キャンプ・料理。焚火を囲んで食べる食事は最高の楽しみです。

番組の“すべて”に携わるのがディレクターです

番組制作のすべての過程に携わり、制作の中核を担うのがディレクターです。取材、ロケ、編集、放送、デジタル展開など業務は多岐にわたりますが、その全てに携わるので、責任は重大です。ただ、全ての制作過程を、自分ひとりで担っているわけではありません。撮影の時はカメラマンや音声マン、編集の時は編集マンなど、それぞれの業務で、プロフェッショナルなスキルを持つ同僚とチームを組んで仕事をしています。

今までに制作したのは、ニュースや報道番組、スポーツドキュメンタリーなど。東日本大震災に関する特集番組を制作したこともあります。入社後すぐに、富山放送局で実務研修を受けたのですが、そのときはニュース番組のみならず野球やサッカーの中継、「NHKのど自慢」の制作など、さまざまなジャンルの番組制作を体験しました。

ディレクターというと華やかなイメージがあるかもしれませんが、実際は泥臭い仕事です。取材先と信頼関係を築いたり、ロケや編集のスケジュールを調整したり、放送で使用する映像の権利関係を確認したりと、放送までには乗り越えなければならないことや約束事がたくさんあります。その都度、取材先やスタッフ、関係各所に協力を得られないと、番組ができあがりません。そのうえで、番組を見てくれる人に満足してもらわなければいけません。すべてを満点でこなすのはとても難しく、まだまだ修行中だなと思います。

いろいろな人との出会いは この仕事ならではです

この仕事の魅力は、いろいろな人に出会えることです。「こういう話を公共放送で伝えたい、知ってほしい」というテーマに沿って取材しますが、とにかく多種多様な人に出会います。そのたびに、自分の気持ちが揺さぶられ、自分がいかに狭い世界に生きていたのかを思い知らされます。そうやっていろいろな人と出会って話が聞けるのは本当にかけがえのないことで、この仕事の良さだと感じます。

今までで一番印象に残っているのは、ドキュメンタリーの密着取材で、アスリートがオリンピック出場の切符を手にした瞬間に立ち会えたこと。取材当時は、出場が決まるかどうか、ぎりぎりの戦いの最中だったのですが、その選手は「放送されることをプレッシャーにして乗り越えたい」と言って取材を受けてくれました。選考会となる大会で優勝し、実際に出場を決めた瞬間は、取材してきた選手の努力の様子が目に浮かび自分のことのように嬉しかったです。

大切にしているのは、誠実であること

仕事をするうえで心がけているのは誠実であることです。取材対象が人であってもモノであっても、それを放送で伝えることは、取材対象の環境に大きな影響を与えることになります。なので、伝えるうえでは慎重であるようにしています。「この人の言葉に間違いはないか」「これは本当に正しいことなのか」など、何事に対しても裏を考えるような。疑い深くなったといえるかもしれません。

もう一つ心がけているのは、ネットだけで情報収集をしないことです。ネットには情報があふれていますが、自分が関心のある情報や、見たい情報ばかりを目にしがちで、気づかない間に狭い範囲しか見えていないことがあります。スマホ1台で何でもできる時代ですが、スマホだけを見る弊害もあると思います。なので、日ごろから新聞や雑誌などを読んだり、人に会って話を聞いたりすることを大切にしています。オールドメディアといわれるテレビですが、 “テレビだからこそ”重要な役割を担うことが、まだまだできると考えています。テレビを見る機会が少ない若い人たちに、もっと見てもらえるように、私たちも、そのための取り組みをしていきたいと思います。

好奇心旺盛な人に向いていると思います

テレビ業界でディレクターを目指す人たちはADからスタートし、雑務をこなしながら経験を積んでディレクターになるというのが一般的ですが、NHKグローバルメディアサービスでは、入社1年目からディレクターとして企画提案を求められ、取材、ロケ、編集という一連の流れを経験できます。成長の機会を早くから得られるので、番組制作者としてスキルアップしたい人には、良い職場だと思います。

ディレクターは「あれが知りたい、これが知りたい」という好奇心旺盛な人に向いている仕事だと思います。社会的に意義があり、視聴者にとっても伝えるメリットがあるものであれば、とことん取材し、深堀りすることができます。「向いている」ということでいうと、根性というか粘り強さもあったほうがよいかもしれません。番組作りは、自分の思い通りにはいかないことばかりです。つらい話を聞かなければいけないこともありますが、そこで心が折れない強さも必要です。どんなことにでも興味を持って、「こういう見方をしたらおもしろいのでは?」と考えられる人に入ってきてほしいです。


1日のスケジュール

  • 10:30 出社・メールをチェック
  • 11:00 番組プロデューサーと打ち合わせ(午後のロケの内容について)
  • 12:00 昼食・休憩
  • 13:00 移動(車中でカメラマン・音声マンと打ち合わせ)
  • 14:00 ロケ(取材先の負担などを考え、円滑に進めることを意識)
  • 16:00 移動
  • 17:00 会社に戻って撮影内容のチェック・インタビューの文字おこし
  • 18:00 番組構成の検討
  • 19:00 退社

小堀 剛

映像制作ディレクター

ニュース映像を届ける“最終走者”「伝えたい」という気持ちを大切にしています

金窪 夏生

字幕制作ディレクター

“音を字幕で表現しきる”仕事に使命を感じています

根立 真衣

スポーツ中継ディレクター

「いい瞬間」をとらえたとき大きな達成感を覚えます

渡邊 朱里

デジタルサイネージ・モバイル事業

時代はデジタルサイネージテレビとは違うやりがいがあります

餌取 慎吾

番組制作ディレクター

番組は自分ひとりでは作れません人と出会い、つながり、思いに耳を傾ける

丸岡 朋生

ニュース制作ディレクター

世界のニュースを体感できる仕事毎日とても刺激的です

籾山 智章

ニュースカメラマン

誰でも映像を撮れる時代だからこそ心に響く映像をめざしています

伊藤 紅衣

国際映像コーディネーター

“歴史的瞬間”に立ち会う感動日本にいながら世界に関われるのが魅力

田邊 幸

映像制作ディレクター

NHKコンテンツのワクワク・ドキドキをより多くの人に届けたい

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